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縫製の仕方は大きく分けて手で縫うか、ミシンで縫うかの二つがあります。
それぞれの特徴と縫い方を簡単に説明します。
手縫いとミシン縫製の違い
手縫い
・時間がかかる
・柔らかい風合いになる
・伸縮性が良い
・手作り感が出る
・解いてまた糸に出来る
・地糸と同じ糸で縫える
ミシン
・早く出来る
・固い風合いになる
・伸縮性が悪い
・既製品の様に綺麗な仕上がりになる
・解いて糸に戻しにくい
・ミシン糸が要る
手縫いで縫製する場合
使う糸
手縫いの場合は地糸と同じ糸が使えます。
太い糸の場合は、糸を細く割った割糸を使うか、同じ色の細い糸を使いましょう(なるべく素材も近いもの)。
縫い代について
縫い代を1目とる場合や、縫い代をつけずに縫製する場合など、どのような手法で縫製するかによって最初の設計が変わってきます。
先に縫い方を理解しておきましょう。
縫い方
いずれの縫い方でもしっかりアイロンを掛けておく事が大事です。
糸印など合印をつけておくと綺麗に仕上がります。
編み始めや編み終わりの目と目を合わせていく事を「はぎ」といいます。
目と段を合わせていく事も「はぎ」といいます。
「はぎ」の種類は沢山あり、詳しい「はぎ」の仕方は別にコンテンツを作ります。
(機械を使って「はぎ」をする事もできます。それはこの先のステージで紹介します。)
編み地の横のラインは段と言い、段と段を合わせる事を「とじ」といいます。
「とじ」の種類は沢山あり、詳しい「とじ」の仕方は別にコンテンツを作ります。
ミシンで縫製する場合
使う糸
地糸と似た色のミシン糸を用意します。
縫い代について
縫い代はだいたい0.5~0.8mm程度です。
ピッチによっても縫い代の幅は変わってきます。
ミシンで縫う場合は縫い代込みの大きさで設計しましょう。
ミシンの準備
ミシン
ミシンは一般的な直線縫いが出来るもの、ジグザグミシンでも縫えます。
伸縮性がなくていいところは直線縫い、伸縮性が欲しいところはジグザグ縫いと使い分ける方法もあります。
ミシン針
編み地を縫う時は11番〜14番の針くらいがちょうどいいです。
厚めのものは14番、極細以上細い編み地には11番くらいが適しています。
ちなみに家庭用ミシン針で先が丸いニット用の針があります。
これを使うとカットソーなど目が詰まった編み地を縫う時に穴が開きません。
縫い糸
普通の糸でもいいですが、ニット用の糸がおすすめです。
定番はフジックスのレジロン。ウーリー糸はロックミシン用です。
縫い方
準備
ミシンで縫う場合もしっかりアイロンを掛けておく事が大事です。
糸印など合印をつけておくと綺麗に仕上がります。
基本的には縫い合わせるところを、しつけ糸でしつけるか、まち針で細かく止めておきます。
縫い目の長さ
縫い目の長さは3くらいが平均です。目の細かい薄地なら2、目の粗い厚地のものなら4など、だいたい一目とステッチの長さが合うくらいに調整してください。
押え
ストレッチ押えやジグザグ押えなど幅の広い押さえが適しています。
縫い方
布帛を縫う時と同じ様に縫ってください。
始めと終わりの返し縫いもしてください。
ニットだからといって、編み地を送り気味にしたり、伸ばし気味にしたりする必要は特にありません。
詰め込みすぎず、伸ばしすぎず、自動的に送られる編み地の上に軽く手を置いて、ゆっくり縫っていきましょう。
伸縮性が必要だけど直線縫いしかできない場合などは、少しだけ伸ばし気味に縫ってもいいです。
慣れていなかったり、難しそうな編み地の時は一度試し縫いをしましょう。
