度目変化で編むまっすぐフレアスカート

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一つの作品の中で複数の度目を使い分ける事で、シルエットに変化をつけたり、増減目をしなくても型崩れや着くずれしにくい様に編み地をしっかりさせたりする事ができます。

このスカートは裾は大きめのダイヤルで編み、ウエスト周辺は小さめのダイヤルで編む事で、裾の広がりは大きく、ウエスト部分のボリュームは控えめになるようにしています。

見た目の効果としても、ダイヤルをいきなり大きく切り替える事で、下の透け感と、上の密な感じを対比させています(あまり差がわかりづらいかもしれませんが)。

同じ編み方じゃなくても徐々に細かく切り替えていっても構いません。

ご自分の好きな方法で編んでみてください。

※サンプルは後で布帛の裏地をつけています。

サンプルデータ

使用編み機:4.5mmピッチ(KH-871)

編み目ダイヤルと目数・段数:裾側D10、ウエスト側D5
糸番手:⅙(合細) ウールスラブ W100 1PLY
出来上がり寸法:着丈約80cm ウエスト幅約90cm 裾幅約125cm

重量:約440g(裏地抜き)

後染(ベンガラ染め)

準備するもの

捨て糸

抜き糸

地糸

細糸(印をつける為の糸)

裏地(つける場合)

15mm幅ウエストゴム

ゴム通し

アイロン

(縫い糸)

(とじ針)
(ミシン)

作り方

全幅の長方形を設計する

  1. ダイヤル最大とそれより小さいダイヤルで試し編みをして、アイロンをかけ、ゲージを取る。>ゲージの取り方はこちら
  2. 80cm編むのには何段編む必要があるかそれぞれ計算する

長方形2枚を編む

  1. 薄手に仕上げる袋編みで編み始める※(編み出しは捨て編みをつけても巻目でやってもどちらでもいい)度目は小さい方、ウエスト部分から編み始める。
  2. 度目を好きなパターンで切り替えながら編む。所々合印をつけていく。
  3. 編み終わりを1cm分メリヤスダブルにして伏せ目をして編み機から下ろす

※薄手に仕上げる袋編みをしているのは、ゴム通し部分の生地のもたつきを少しでも軽減させる為です

3枚を縫い合わせる

  1. アイロンをかけて編み地を整える
  2. 3枚の脇を縫い合わせる。ゴムを通す部分1箇所は空けておく

仕上げ

  1. 裏地を付ける場合はゴムを通す前につけておく
  2. 仕上げアイロンをかけてゴムを通したら完成

完成!!

お疲れ様でした!是非作った写真を講師にも見せてくださいね

※この作品は編んで縫製する前にベンガラ染料でピンクに染めました。
サンプルと全く同じ度目で編む場合、サンプルより長さが短かかったら一度洗って干すと同じ長さに近づくかと思います。

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